040n・D

■ コートハウス

□設計から引越しまでの記録

 

  • 所在地:和歌山市
  • 敷地面積:386.76㎡(116.99坪)
  • 延床面積:144.57㎡(43.73坪)
  • 構造規模:木造2階建て
  • 工事費:約3100万円
  • 竣工:2014/5
  • 施工:株式会社匠アトリエフォー

 
ご夫婦と幼い息子さんの3人が住む家。
敷地は古くからの集落が建ち並ぶ場所だが将来は分譲地に開発されていきそうな周辺環境。クライアントからは多種多様な要望を頂いたが、そのどれもが明確な意図があってのことで、家づくりに対して非常に熟慮して依頼を頂いたようだ。
具体的には、『木の温もりを感じつつ、全体的にスッキリとまとまったもの』『季節を感じつつ家族友人と楽しめる中庭があれば良い』『できればシアタールームが欲しい』『家にいてもあまり外が気にならないように』とのこと。
今回のデザインは非常に難産を極めた。その甲斐あってクライアントとも満足いくデザインになったと思う。
まずは中庭の取り方。建物でグルリと取り囲む方式ではなく一部高い塀を利用してのコートハウスにしている。これは外観のデザインとして大小二つのハコを微妙にずらして配置することで変化を持たし、一部板塀とすることで質感の変化も期待した。この大小二つのハコの『間』にデッキを配置し、中庭を形成している。中庭デッキには約1.8mの深い軒があり、雨の日でも濡れることなく外に居ることができる。またそれぞれのハコの大きな窓に面しているので、外と中とのバッファゾーンとして中庭が存在することになる。
内部空間としては、基本的に平屋構造としているが、一部半地下の書斎と中二階のシアタールーム、それぞれに面しているリビング空間の吹抜けが特徴的で気持ちのいい空間構成になっていると思う。リビングと和室は繋がっているが、『にじり口』のイメージで少し頭を屈めて入ることで、非日常的な空間に仕上げた。もちろんこの和室も中庭に面している。
n・Dとは、数学で個数を表す記号『n』と、方向を意味する『Direction』の造語。多様な方向性に対応できることをテーマに命名しました。

044ノマド

■ 自由な居場所

□設計から引越しまでの記録

 

  • 所在地:紀の川市
  • 敷地面積:511.54㎡(154.74坪)
  • 延床面積:112.62㎡(34.07坪)
  • 構造規模:木造平屋建て
  • 工事費:約2400万円
  • 竣工:2014/3
  • 施工:城善建設株式会社

 
ご夫婦と生まれたばかりのお子さんのための家。
敷地探しから家づくりが始まり、のどかな田園風景の土地はご要望通りの家でゆっくりくつろぐには最適な場所。そんな敷地に『夫婦仲良く暮らせること』『お互いのプライベートは尊重しつつ、気配が感じられる空間』を計画した。
クライアントとのお話の中で、とても同意できる部分があったので、ご提案はいつも以上に自由にさせて頂いた(^○^)
南北に長い敷地のちょうど中央に建物を配置し、その二つの余白をそれぞれ別の用途の庭とした。南はパブリックで例えば来客時は食事ができたりできるよう、北はプライベートで洗濯物干場にしたりと。
内部空間は、玄関から直接リビングにアプローチし、そこから各個室、ダイニング、キッチンへアクセスする提案をした。ちょうど『漫画喫茶で中央部から各ブースにアクセス』するようにね。中央のリビングの天井は、大きなアール天井としてやさしい空間を印象付ける狙い。その空間に移動式の個室『ゲル』を設け、季節に応じて移動できるようにしている。(写真上から3段目参照)
今回の計画の中で、『居場所』というものに対して再考する機会を与えて頂いた。単にリビングで皆と一緒に過ごして、ひとりになりたい時の為の個室を設えて・・・だけでなく、ゆるやかに家族と繋がる居場所づくり。
今回は、ご主人の為の『ロフト』は籠るだけでなく、しっかりとリビングへの開口を空けてつながり、移動式『ゲル』は個室であるものの、同じ空間に居ることができる。
そんな自由な居場所、居心地の良い居場所を求めて移住する遊牧民を意味する『ノマド』と名付けることにする。

038スルウ

■ 囲む+抜ける

2013JW-1グランプリ 最優秀賞 受賞
□設計から引越しまでの記録


 

  • 所在地:和歌山市
  • 敷地面積:175.03㎡(52.95坪)
  • 延床面積:143.60㎡(43.44坪)
  • 構造規模:木造2階建て
  • 工事費:約2700万円
  • 竣工:2013/11
  • 施工:株式会社 匠アトリエフォー

 

3世代が住む住宅。
敷地は、約40年前に区画された分譲地で、道路がL型に曲がる角にあり、接道が4mと厳しい条件の土地。周りが押し迫っているので敷地内完結できるよう考えた。
クライアントからの要望は、『一年を通して快適に過ごせる家』『窮屈にならないよう配慮』『開放的で明るく遊びのある家』を望まれたので、周辺環境に対して閉鎖的になってしまわないように、『囲みながら抜ける』をテーマにコンセプト立てを行い計画を始めました。
2台分の駐車スペースを確保しつつ、1階に個室群と収納スペースを配置、家族が集う生活の場を2階にしました。リビングから繋がる南のバルコニーには屋根 を設け、外と内の中間領域とし、閉鎖的にならないよう外部吹抜(垂直方向の抜け)に隣接させて、壁に囲まれながらも開放感を持たせた。また、北にもバルコ ニーを設けることで、リビングを間に挟んで水平方向の抜けとなっている。リビングの天井はボールト天井とすることで、天井面が曖昧となって室内でも抜けを 演出している。
外観は白とシルバーを基調とした無彩色で統一し周辺との調和をとっているが、単調になってしまうので、玄関の庇を原色の赤で差し色としている。室内も白を基調にしているが、一部鮮やかな青色の黒板塗装の壁を設けている。
スルウは『抜ける』の意味。
囲まれた敷地・建物を相反した『抜ける』ということをテーマにすることで、快適な空間が出来たと自負しています。

032ニコ

■ ふたつのハコ

□設計から引越しまでの記録

 

  • 所在地:和歌山市
  • 敷地面積:364.56㎡(110.28坪)
  • 延床面積:123.42㎡(37.33坪)
  • 構造規模:木造2階建て
  • 工事費:約2500万円
  • 竣工:2012/9
  • 施工:中平建設株式会社

 

30歳代のご夫婦と子ども1人のための住宅。
広い変形敷地での住宅。南に幹線道路、西に里道・高い倉庫、北には生活道路と長屋、東にはガソリンスタンドとお世辞にも良いとは言えない周辺環境。そこに、変形敷地という難題。これは、とてもやりがいのある計画でした。
当初は変形敷地の半分を使っての計画でしたが、打合せを重ねるにつれ将来の計画も踏まえて敷地全体を利用することとなった。直交するカドがないので、あえて『ふたつのハコ』を辺に沿って並べて、風の流れや光の採り方を検討しつつ、必要諸室を配置し現在のプランに至った。
正面の『小さいハコ』には、水廻りや和室を備えた平屋建て。奥の『大きいハコ』には、LDKや個室を備えた2階建て。それぞれ大きさの違う『ふたつのハコ』の屋根にも変化を与えバランスをとるようにした。
変化のある『ふたつのハコ』が並んで建っている様子と、クライアントのご子息がいつも打合せの時にニコっと笑ってくれていた記憶を残せるように『ニコ』と名付けさせていただきました。

愛友保育所

■ 自然を取り込む


 

  • 所在地:和歌山市
  • 敷地面積:680.75㎡(205.93坪)
  • 延床面積:183.88㎡(55.62坪)
  • 構造規模:木造平屋建て
  • 工事費:約3500万円
  • 竣工:2011/5
  • 施工:中平建設株式会社
  • 撮影:長岡写真事務所

 

社会福祉法人 寿敬会様
最近、社会問題となっている待機児童問題や、関連施設で働く方のお子様のためにと、法人様が敷地内に保育施設を新設しました。
敷地は自然豊かな環境の中で、乳児・幼児から老人までがノビノビと暮らすことのできる所。この環境を活かすことが最大のテーマとなることは必然でした。
深くとった軒を介して園庭と保育所を結んで、反対側にある緑との一体感を出すことで、室内に居ながらも外にいるかのような演出をしています。かつ、建物内を一室一体空間とすることで、建物内での子どもたちの自由な行動を助長することができます。(同時に保育士さんたちもお世話がしやすい!)
子どもたちがこの自然と建築の中でノビノビと育っていくことを願っております。

016東渋田のいえ_計画

■ 自然と共に暮らす住宅

 

  • 敷地面積:991.86㎡(300.04坪)
  • 延床面積:260.37㎡(78.76坪)
  • 構造規模:木造平屋建て

 
閑静な環境に建つ住宅の計画。
広い敷地全体を使い家族だけの自然を建物に取り込むように計画した。南北に開いた開口部はにはそれぞれデッキを設え、内と外との区切りを曖昧にすることができ、気持ちのいい中間期には窓を空けて自然と一体になれるように考えた。
L型になってるプランは公私を分けているが、それぞれは中庭に面している。

004重根のいえ

■ ナチュラルな家

□設計から引越しまでの記録(前半)
□設計から引越しまでの記録(後半)


 

  • 所在地:海南市
  • 敷地面積:233.44㎡(70.62坪)
  • 延床面積:95.27㎡(28.82坪)
  • 構造規模:木造2階建て
  • 工事費:約2400万円
  • 竣工:2007/11
  • 施工:有限会社 武田建設

 

40歳代の夫婦と男の子2人のための住宅。
カラーセラピストのお仕事をされている奥様の店舗を併用したSOHOでもある。
敷地周辺はのどかな環境で森林も近く、セラピーを行うにはうってつけの場所でした。計画段階から積極的に外部の光や風を十分に取り込むように配慮し、機械に頼らない室内環境を提供しています。緊張感のあるキレイな空間よりも、“ホッ”とするナチュラルな空間は、カラーセラピーにとっても、カゾクにとっても、“癒し”を提供してくれるでしょう。